政治家にも「イメージ戦略」が必要
「選挙戦略プランニング」で導き出された戦略を政治家個人が体現するためには、「どんなイメージ・印象なら当選の確率が上がるのか?」を逆算し、全ての制作物のみならず立ち居振る舞いや話し方に統一感を持たせることは必須です。
政治家個人の「イメージ戦略」は外見的要素(黙っていたらどんな印象になるのか)、内面的要素(性格や思考)、求められるイメージ(選挙戦略プランニングにより策定)の3つの視点を元に組み立てていく必要があります。その上でコンセプトを決定し、制作物や服装、発信の全てに統一感を持たせるコンサルティングを実施します。
コンセプトがしっかり定まれば、「何を伝えよう」「何を着ようなど」など枝葉の部分で悩まなくなります。
自身の魅力や強みを客観的に意識する
政治家本人は、自身の魅力や強みに関して客観的に認識していないことが殆どです。意識して表現するのとそうでないのとでは、伝わり方が大きく異なります。
話すことは自分の魅力を伝えることです。自身の魅力を認識し効果的に伝える方法をコンサルティングします。
政治の世界では「損をする伝え方」があふれている
新型コロナウイルス感染症拡大により「対面」から「オンライン」への移行が進み、画面越しに人を見る機会が非常に増えました。しかし、話し方、服装、撮影場所の背景などに一貫性がなく、損をしている政治家が非常に多いです。
何を話すのかよりもどう話すのかが重要な理由を理解している政治家は、日本では本当に少数だと実感しています。
アナウンサー時代には年間500を超える記者会見に出席し、日本の多くの政治家が外見戦略やスピーチスキルを重視していない現状を目の当たりにしてきました。例えば
- 謝罪会見なのに、ピンクのネクタイで会見をしている
- 記者会見の背景が不適切
- マイクを通して声がよく聞こえない
「もったいないな、誰か指摘してくれる人はいないのかな。」と心底残念な気持ちになり、話の内容に集中できないことが何度もありました。
適切な「見せ方」や「イメージ戦略」を身につけるだけで、他の政治家とは大きく差をつけることができ、有権者から選ばれやすくなります。
- 何を話すのか?
- その前に、どの様な環境で、どの様な背景の前で話すのか?
これが、非常に重要な点です。
背景というのは侮るなかれ、その人の職種や人格を大切にしていることが表現されます。そのため、メディアでは「背景の重要性」を意識して撮影しています。
- 大学教授のインタビューは本棚の前で
- 医師は診察室で白衣を着て
- 料理研究家の人はキッチンを背景
演説コンサルティングの内容
弊所の「演説コンサルティング」では、「選挙戦略プランニング」で決定した各政治家の「イメージ戦略」に基づき、以下の内容を個別にコンサルティングしています。
演説で有権者の心を掴む方法
- マインドセット:話すことは自分の魅力を伝えること
- 自身の魅力を認識し効果的に伝える方法
- 何を話すのかよりもどう話すのかが重要な理由
- 姿勢や立ち振る舞い、視線を整える
- ノンバーバルとバーバルコミュニケーションを意識して使い分ける
- 言葉やフレーズのキャラクターを意識する
アナウンスメントの基本
- 話し方の基本(発声、発音、滑舌)
- 自己紹介のコツ(基本+場に合わせたフレーズを)
- キーワードで話せると楽になる
- どんな場所でも緊張せずに自分を伝える方法